ふと気がついたら「高齢出産だった」
ふた昔前のように、女は「短大」を出て「腰かけ」で就職して、
「いい旦那」を見つけたら家庭に入るという時代は、終わりました。
女もキャリア作りのため、結婚したい旦那が自分が働き続けないと生活でいないなど理由はさまざまですが「働き続ける」人が多くなっています。キャリアの途中で「結婚」はしても「出産」まで踏み切れないという人が多くなると、おのずから「子作り」が遅くなります。または、こんな世の中ですので「夫婦共働きで出ないと生活できない」、「保育園に入れられるかわからない」など、子供を産んでいいのかな悩んでいるうちに、結構いい歳になってしまったという人が多いのも事実です。
ですので「子供を作ろう!」というタイミングが遅くなり、
「できた!」となっても、いわゆる「高齢出産」になっていることがとても多い昨今。
そんな高齢出産にあたって心配されるのが「先天性異常」です。
20代ではわずか1%ほどの「先天性異常」ですが、40代を超えると2.4%と高くなります。
どうして高齢になると、「先天性異常」がおきやすくなるのでしょうか?
主な原因は「卵子の老化」だそうです。
「卵子」って「老化」するの?
そもそも、卵子はあなたがこの世に産まれる前から「体の中にある」という事をご存知ですか?
卵子の素となる「原子卵胞」は、女性がまだ「胎児」のうちにできているのです。
「胎児」のときに、一生分の卵子ができているというのだから驚きです。
しかも、「胎児」の時の5~6ヶ月がマックスで500~700万個あり、
生まれた直後が200万個、思春期10万個、と減っていき、思春期以降も1カ月に1000個減るのです。
一度出来たら、後は数が減るだけです。
減るだけではなくて、「染色体の過不足(染色体の異常)」が加齢と共に増加してきます。
それによって「妊娠しない」確率が上がり、「染色体の異常」によって「流産」「着床障害」「受精の障害」が起こります。
毎日作られる精子と異なり新しく作られることはありません。
具体的には「ダウン症」などの「染色体異常」が心配されます。
高齢出産の人は、この検査をは受けるべきかどうか悩む人も多いのです。
具体的にはこんな検査があります
母体血清マーカーテスト
妊婦さんの血液のタンパク質の濃度を測定する検査です。
いつやるの?
妊娠15~21週まで検査が可能
方法は?
妊婦さんから少量の採血をします。
身体的にも費用的にも、負担の少ない検査です。
3つの血液成分の数値を測る「トリプルマーカー」、4つの血液成分くの数値を図る「クアトロテスト」
の二つがあります。
「トリプルマーカー」
⇒「アルファフェトプロテイン」「ヒト絨毛ゴナドトロピン」「エストリオール」
「クアトロテスト」
⇒上記プラス「インヒビンA」
羊水検査について
上記の検査は、100%確定ではないのです。
「確定検査」として行われるのが羊水検査です。
羊水検査はいつやるの?
妊娠13週以降、14~16週に行います。
羊水検査の方法は?
少量の羊水を採取し、その中に含まれる「羊水細胞」を培養して、染色体分析、酵素活性の測定、DNA診断を行います。
羊水検査を受けるのか受けないのか?それは夫婦で決めること
陽性になった場合どうするのか?
人それぞれの考え方があり、一概にこれが正しい、正しくないという議論ではないのです。
まずは、子育てのパートナーになるだんなさんとよく相談して、どちらの結果になっても大丈夫な心構えをしてからの検査をお勧めします。