「子供がおなかにいるんだから二人分食べなくちゃいけないのよ」
「あなた鉄分足りていないんだから、このサプリメント飲んだほうがいいわよ」
こんなことを周りに言われて悩んでいるママ、いませんか?
妊娠して食べ物に気を付けるのは、おなかに新しい生命を宿しているあなたが一番気にしていることです。
先手を打って知識を仕入れておくと、慌てずに済みます!
「最近はこうなんだってさ!」といえるネタを仕入れておくだけでも気持ちが楽になりませんか?
妊娠中の食事、どうしたらいいの??
妊娠は「病気」ではありません。
なので基本、普段の食生活でいいのですが「少し気を付けた方がいいこと」があります。
食べたほうがいいもの
緑黄色野菜
いわゆる色の濃い野菜です。
ビタミンや鉄分、食物繊維など妊娠中に必要な栄養が豊富に含まれています。
ポイントとしては、野菜はぜひ火を通してください。
なぜか?
生野菜で食べるよりも、蒸したり、煮たりしたほうが、より多くの量を野菜を食べられるからです。
繊維質も豊富なので、便秘に効果的です。
大豆製品
体の主成分となる「タンパク質」は赤ちゃんの脳や体をつくるためにも必要な、大事な栄養素です。
大豆製品は植物性タンパク質が豊富で動物性タンパク質よりも低カロリー。
食物繊維やビタミン、ミネラルも豊富な優秀食材です。
きのこや海藻類
どちらも低カロリーで、しかも蒸し物、煮物、いため物、サラダなど調理方法もいろいろ選べます。
「ちょっと体重が増えすぎて・・」
そんな時はおかずにきのこをまぜて増量すれば、見た目的にも食べた感じとしてもボリュームが増えます。
脂肪分の少ないタンパク質
具体的には肉なら赤身やささ身など「脂肪の少ない部位」がお勧めです。
同じ肉や魚の部位や種類の選び方でカロリーが変わってきます。
魚も「トロ」より「赤身」のほうが低カロリー、高タンパクです。
精製していない「穀類」
穀物の種、皮、ぬかにはビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富に含まれています。
パンならば「白い食パン」よりも「全粒粉パン」を、お米ならば「白米」よりも「胚芽米」「玄米」、砂糖であれば「上白糖」よりおすすめ。
繊維が豊富なので、便秘予防&ダイエット効果もあります。
「そもそも何でミネラルがいいの?」
そう思う方も多いのでは?
ミネラルはからだの調節や維持に必要な微量栄養素です。
糖質やたんぱく質、脂肪を体内で働かせるための大切なサポート役となります。
葉酸
「葉酸」って何でしょうか?
細胞を増殖させる時に必要な物質です。
細胞が最も増える超妊娠初期(検査薬でも気が付かない時期)や妊娠初期は、葉酸がないと胎児に「神経管閉鎖症」のリスクが高まります。
「神経管閉鎖症」とは、赤ちゃんがお腹にいる時、何らかの原因によって変形し、本来「脊椎」の管の中にある神経が脊椎の外に出てしまうことで起きてしまう障害です。
たたみいわしや焼きのり、納豆などにも含まれますが、サプリメントでとることも可能です。
食べてはイケナイもの
「絶対これはダメ!」ということはありませんが、なるべく取らないほうがいいものがあります。
インスタント・レトルト食品
すぐに食べられるので、どうしても手が出てしまいます。
インスタント食品は一般的にカロリーや塩分が高めです。
なぜか?
塩分が多いほうが、味が濃く「おいしい」と感じる人が多くなる=売れるからです。
栄養バランスの悪いものや、カロリー・塩分が高いもの
「栄養バランスが悪い」ということはどういうことか?
「炭水化物やたんぱく質しかない」ということです。
また、市販のそうざい、弁当は栄養バランスがよさそうに見えますが、味つけは濃いめです。
またどんな添加物が入っているかわからない場合もあります。
丼物、めんなど一品物
ごはんとみそ汁とおかずの時と、どんぶりものの時のご飯の量、どっちが多いですか?
お茶碗一杯なら、しゃもじで1盛りで済みますが、どんぶりの時は下手すると2盛り3盛り位しているのでは?
どんぶり物やカレーライス、ラーメンやスパゲッティなどのめん類は炭水化物がどうしても多くなってしまいます。
お菓子
ご存知の通り、ケーキなどの洋菓子は脂肪分も砂糖もたっぷり含まれています。
スナック菓子も高カロリーです。
とはいっても甘いものが食べたくなるのは致し方ないことです。
「甘いの食べたい!」と思ったときは、脂肪分の少ない和菓子や果物やがおすすめ。
もちろん、食べすぎは禁モツです。
汁物
ラーメンやうどんやそばのスープには塩分がたっぷり含まれています。
汁を飲み干すのは妊娠中はNGです!!
汁物は残すクセをつけましょう。
なま物、貝類、生肉
「私、ユッケ大好き!」
そんなあなた、気を付けてください。
なぜか?
生ものの中には、「トキソプラズマ」という寄生虫の一種がいます。
具体的には、生ハムやレバ刺し、ユッケ、レアステーキなどを食べることで感染する可能性があります。
「トキソプラズマは」一度感染すると一生体内に寄生し続けます。
「トキソプラズマ」陽性の妊婦は関東地方では平均7%程度ですが、馬刺しや鳥刺しなどのレアなお肉を食べる習慣がある南九州では約15%と感染率が高いのです。
基本、トキソプラズマは通常感染してもほとんど症状はなく、健康に影響を及ぼすことはありません。
問題となるのは妊婦が生まれて初めて感染、かつ妊娠初期の場合で、胎盤から血液を介して胎児に感染する可能性があるのです。
赤ちゃんの脳や目に障害(水頭症、網膜炎)が残ることがあります。
最近発見されたことなので、10年前に出産した人は知りません。
万が一その期間に食べ食べた場合でも母子感染を防ぐ薬を服用することで、胎児に障がいが生じるリスクを7分の一に減らすことができます。
アルコールはなるべく避けて
ビールなどの脇に書いてある文言を見てください。
「妊娠中や授乳期の飲酒は乳児の発育に悪影響を与える恐れがあります」
産婦人科の先生も、妊娠中に積極的にお酒を飲んでいいという先生はいません。
ではなぜNGなのでしょうか?
胎盤はアルコールを濾過しないからなのです。
胎児に直接届いてしまうからです。
アルコールを大量に飲んだ場合の赤ちゃんの発育に影響があることは知られています。
ただし、もともとお酒が好きだったプレママが、まったくアルコール断ちすることは、結構なストレスです。
ビールであればグラス半分くらいの一口でママが「おいしい!」と感じてリラックスできるのであれば、
それもまたよしです。
じゃあどうすればいい?
同じ素材なら「揚げる」よりも、「焼く」「蒸す」などほかの調理法を選ぶほうが無難です。
たまに利用する程度ならOKですが頼りすぎないように。
生まれてくる子供のために
夫婦二人の時に仕事をしていたら、なかなか忙しくてごはんまで手が回らないもの。
外食やテイクアウトということが多かったという人もいるでしょう。
でも、子供が生まれて来たら自分が作って食べさせたものが、その子の「血」となり「肉」となるのです。
「予習」と思って料理の腕を磨くするのも一つです。