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助産師の私が妊娠!出産を経験し、身を以てわかったこと・・・

点滴

救急車「今日で21週でーす。」
「お腹あんまりでてないね。お腹は張ったりしてない?」
「それが、赤ちゃんがよく動く位で、なんともないですよ!!」
「よかったね‼まあ、妊娠の9割は正常に経過するから、あなたも大丈夫な方だね!!1割になるのって滅多にないってー。これからも大丈夫、大丈夫。」
「私も自分は大丈夫だと思ってますよー。だってこの間の頸管長なんセンチだと思います?」
「40ミリ。」
「ブー。なんとなんと52ミリ。」
「それ長すぎでしょ(笑)大丈夫ね。」
「長すぎですよね(笑)でも安心しましたー。あっ。そろそろ救急車きますね。」
「無理しないようにね。」
緊急搬送の妊婦さんをまっている時の仲良しの先生と何気ない会話でした。まさかこの時は自分が1割になるなんて、ひとかけらも思っていませんでした…。

妊娠したのは、約6年前。妊娠する3年前に、この人と結婚するような気がする!!この人となら、恋をしたい!!という、運命的な出会いをした主人との結婚式を終え、2か月後のことでした。
何か身体がほてったようなだるいような感じが続き、何とも言えない気持ち悪さが襲いました。避妊はしていなかったし、生理もきていなかったため、これは…もしや念願のおめでたでは!!となりました。
早速、薬局に車を走らせ、妊娠検査薬を購入。帰宅後すぐにトイレへいきました。
どうかなーどうかなーとドキドキしながら妊娠検査薬をみると、なんと、妊娠反応陽性でした。とても嬉しくなったのですが、助産師の仕事をしていた私は、陽性反応がでても子宮外妊娠の患者さんや、胞状奇胎の患者さんもみてきていたため、確実に子宮内で胎児がみえるのか確認しなければいけない、と思い直ぐに産婦人科を受診することにしたのでした。
いざ病院につくと、きちんと子宮の中に赤ちゃんがいるかな、とドキドキでしたが、内診台に座り、先生に経膣エコーでみてもらうと、なんとなんと子宮の中に小さな赤ちゃんがいるではないですか。心臓もトクトクと速く規則正しく動いており、私と主人の愛の結晶の赤ちゃんがお腹の中にいるんだーと感動し、なんとも言えない、心が熱くなるような感情が沸きだし、涙がポロリポロリと流れました。今日から私はお母さんなんだ、と思うと小さな赤ちゃんがいとおしく、守っていきたいという、決意がうまれた瞬間でした。
帰り道は、赤ちゃんに沢山話しかけながら帰り、途中で神経管閉鎖症予防の為に今からでも葉酸を飲もうと、葉酸を買ってかえり、主人に妊娠を電話で報告したのでした。

助産婦それからの生活は、つわりとの戦いでした。仕事をしながらの妊娠だったので、もちろん夜勤もあり、分娩介助にもつき、家に帰ると毎日ヘトヘトでした。
特に夜勤の時はつわりがきつく、トイレ通いをしながら仕事をしていました。そして、一番辛かったのは分娩介助です。分娩につく度に羊水の匂いや、胎盤、血のにおいで、気持ち悪さが増強し、お産が終わり患者さんの無事を確認すると、トイレにかけこみ、毎回、吐いていました。
身体的にはキツイ時が多かったけれど、主人や家族、仕事仲間がフォローしてくれて、妊娠生活は新鮮で楽しく、なんとか過ごせた妊娠初期でした。
つわりが終わった16週頃には、身体の調子もだいぶよくなり、赤ちゃんの動きも感じるようになりました。赤ちゃんが動く度に、元気だね、とお腹の中でコロコロ動き回る赤ちゃんがとても可愛く思いました。

しかし、仕事は相変わらず忙しく、緊急搬送があるときには、走ったりもしていました。周りから、妊婦であることを自覚しなさい、と注意されることも多々ありましたが、なんの問題もなく、毎日が充実し楽しい妊婦生活でした。
主人も妊娠してからは、さらに優しくなり、夫婦喧嘩をした時なんて、私が計画的に嘘泣きでポロっと涙をみせるだけで、本当に信用し、
「ごめんね。お腹の中の赤ちゃんもごめんね。パパはお母さんのこと悲しませちゃったよ。本当にごめん。」
と、更に優しくなり、このことに味をしめた私だったのです。家に帰ってからの妊娠生活もお姫様のような感じの待遇で、まさにハッピーライフでした。
この後も充実した日々、家ではお姫様ライフが続くと信じてなんの心配もしなかった私なのでした。

21週に入り、緊急搬送を私が受け、中心的に動いていたのですが、ん?今日はやたらに胎動が多い気がする、あいたたた、まあ、元気なのかな?まあ大丈夫でしょう、と異変を感じつつも胎動が多いと思い込んだ私はそのまま、朝まで仕事をしていました。
仕事が終わり、家に帰ると、お休みの主人がお迎えしてくれ、ゆっくり休もうと思ったのですが、胎動の割りには規則的に動くお腹…ん?これは胎動ではない!!これはお腹が張っているのだーということにやっと気がつき、時計でお腹の張りの間隔をはかってみると規則的に5分おきにはっているではないですか!!
驚いた私は病院に連絡し、主人に病院につれていってもらったのでした。
診察の結果、子宮の入り口である子宮頸菅は23ミリまで短くなっており、お腹も規則的に張るので、そのまま入院となってしまったのでした…。

個室で快適当時、個人病院にかかっていたので、個室でテレビも見放題、自由に過ごせるっと思った私はちょっと嬉しくもあり、赤ちゃんを心配したりで過ごしていました。
お腹が定期的に張るので点滴をすることなったのですが、今まで感じたことのない、お腹の軟らかさに感動し、そして、今まで胎動だと思っていたのは子宮の収縮であったことに、恥ずかしながら気がついたのでした。
点滴、安静生活は、行動が制限されつつも今まで仕事でバタバタしていた私にとって、ゆっくりできる時間であり、ひさしぶりにゆっくり寝れた時間でもありました。でも、私の中で、25週になって、お腹の張りが落ち着いたら退院という条件があったから、そう思えたのです。

24週に入りお腹の張りも落ち着き、明日点滴を抜き、いよいよ、明後日が退院日と決まり、ルンルンとしていた私だったのですが、どうも朝からお腹の張りが多いような気がする…と嫌な感覚を感じたのです。
お昼もお腹がはり、夜になり、看護師さんとお話をしていたら、急にお腹が痛くなり、そして、モニターをつけると、2分おきに子宮がはっているではないですか…。
お腹の張りがさらに強くなり、もう赤ちゃんが生まれてしまうかもしれないと悟った私は、主人に「ごめん。うまれる」と泣きながら電話をしました。
救急車今まで静かだった病院が急にバタバタしだし、点滴の量を増やされ、主人が駆けつけた時は救急車の中…そう、NICUのある病院へ私が搬送されたのでした。ピーポーピーポーと大きな音を鳴らしながら走る救急車に、私、のっている…現実?夢?とパニックになりながら、総合病院についたのでした。
ついてすぐ、分娩室につれていかれ、産婦人科医師、小児科医師、助産師が待機していました。
もう、分娩になってしまうかもしれないと覚悟したのですが、点滴の種類を増やすことによって、なんとか子宮の収縮の間隔は15分おきになり、赤ちゃんが生まれることは避けられたのでした。

点滴そして、分娩室で眠れぬ不安な一夜を過ごし、MFICU(母体集中管理室)に入院となってしまいました…。
今までは、看護してきた側なのに、まさかまさか自分が看護されるようになるなんて思ってもいませんでした。
赤ちゃんのことは大切だけれど、今はまだ24週。長くなる入院生活を考えると、悲しく、不安がどっと押し寄せてきました。
長く過ごすであろうMFICUでの入院生活。洗面、トイレ以外では自由に動くこともできず、点滴を24時間したまま、毎日ベットの上での生活でした。もちろん入浴はできず、タオルで身体を拭く生活でした。寝たまま、持ってきてもらったマンガ本を読んだり、編み物をしたり、テレビを見たり過ごしていましたが…1日が長くて長くて、何をしていても、退屈…。個室なので、話し相手もおらず、考えるのは、お腹の赤ちゃんのことや、お腹が張らないかどうか、あと何日入院しないといけない、このことばかりでした。
自由に過ごせるって幸せなことなんだ…と、部屋の窓から見える人の姿をみては、羨ましく、動けることの幸せを改めて感じました。
毎日がこんな感じで、楽しみと言ったら、食事。そして主人との面会や電話でした。
朝、起きてはメニューをチェック、主人に電話して赤ちゃんの状態を報告し、今日も1日生まれないことを祈り、窓から自由に行動できる人をみて、自由まであと、何日だ‼と自分を励まし、主人を待つといった生活でした。

入院中は安静にし、点滴をしているにも関わらずお腹が張り、不安が大きくなり、その度に涙、涙の日々でした。
自分が患者になって、はじめて入院生活の辛さを知りました。
そして、何事もなく、赤ちゃんをうめることは当たり前でないということを身をもって実感したのでした。
3ヶ月に及ぶ長い入院生活は、やっと、早産でも生まれても大丈夫な35週に入った時にゴールがみえました。

無事出産35週に入り、点滴を抜くと、3時間後位にはお腹が張りだし、そのまま、破水をし、出産となったのでした。正期産である37週まで持たせたかったという気持ちはありました。そして、正期産でうんであげれなかったことに、子どもに申し訳ないという思いは今でも消えません。
私の妊娠生活は半分ハッピーライフ、半分アンハッピーライフでした。
しかし、早産でも無事に生まれてきてくれ、今では元気に過ごしてくれている子どもをみていると、幸せに思います。子どもに感謝しています。
妊娠は、正常に経過するのは当たり前ではないということを身をもって経験し、貴重な経験をした妊娠生活でした。

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